アッパーマス層やマス層という言葉を聞いたことがあるかと思います。
アッパーマス層とは、金融資産の階層を表す言葉であり、一般的な収入・金融資産のマス層よりもひとつ上の階級を示しています。
つまり、一般的な収入の方々よりも資産が多くあればアッパーマス層になるのです。
もちろん、私もそのアッパーマス層を目指し日々頑張ってもがいています。
では、アッパーマス層になるためにはどうしたらいいのか気になりますよね。また、どれくらいの資産があればアッパーマス層になるのか、その定義を知る必要があります。
そこで、アッパーマス層とはどういったものなのか、アッパーマス層になるためにはどうしたらいいのかを解説していきましょう。
ぜひ私と一緒にアッパーマス層を目指しましょう!
アッパーマス層とは?まずは定義を知っておこう!

アッパーマス層とは、富裕層調査に使われる階層のひとつであり、アッパーマス層を含めて以下の階層項目があります。
- 超富裕層
- 富裕層
- 純富裕層
- アッパーマス層
- マス層

出典:野村総合研究所
この富裕層調査は野村総合研究所が実施しており、保有している資産・金融資産の総額に応じで分けられています。
調査結果は『野村総合研究所 純金融資産総額と推計』の中で発表しており、どの階層の定義やどの階層が何世帯あるのかなどがまとめてあります。
では、どのくらいの資産があればアッパーマス層になれるのかをまとめていきましょう。
アッパーマス層は3,000万円以上5,000万円未満の資産のことを指す
まずは、どのくらいの資産を持っているとどの階層になるのかを、以下の表にわかりやすくまとめますね。
総資産額 | |
---|---|
超富裕層 | 5億円以上 |
富裕層 | 1億円以上 5億円未満 |
純富裕層 | 5,000万円以上 1億円未満 |
アッパーマス層 | 3,000万円以上 5,000万円未満 |
マス層 | 3,000万円未満 |
総資産額が3,000万円以上になればアッパーマス層となりますが、通常サラリーマンではなかなか総資産3,000万円以上にはなれませんよね。
「アッパーマス層に上がるだけでも苦労しそう。」
そう感じる方も多くいらっしゃることでしょう。今度は、各階層がどのくらいの割合いるのかをまとめていきます。
アッパーマス層の割合は全体の13.4%
では、どの階層がどのくらいの割合なのでしょう。対象となる5,372.3万世帯を調査した結果、以下の表のようになりました。
階層 | 世帯数 | 割合 |
---|---|---|
超富裕層 | 8.4万世帯 | 約0.01% |
富裕層 | 118.3万世帯 | 約2.2% |
準富裕層 | 322.2万世帯 | 約6% |
アッパーマス層 | 720.3万世帯 | 約13.4% |
マス層 | 4,203.1万世帯 | 約78.39% |
統計世帯合計数は5,372.3万世帯であり、圧倒的に多いのはマス層なのが上記の表でわかりますね。
よく世間で「お金持ち」と言われる世帯は、1億円以上の総資産を持つ富裕層以上の方々を指しますので、お金持ちは全体の2.21%しかいないという結果です。
目指したいアッパーマス層は全体の13.4%しかいませんので、アッパーマス層に上がるためには、かなりの努力を必要とする印象がありますね。
しかし、自分の金融資産がどれくらいなのかをしっかり把握している方は、案外少ないのではないでしょうか?
一度、全ての金融資産を調べてみてください。もしかしたら、「既にアッパーマス層だった!」…という方もいらっしゃるかもしれません。
とは言っても、大半の方はマス層に留まってしまっているのが現状です。
では、どのようにしたらマス層から脱出できるのでしょうか。マス層から抜け出すための対策を、次の章から解説していきましょう。
マス層から抜け出す!アッパーマス層を目指すには収入を増やすことが先決!

できることなら、一般的に多いマス層ではなく、アッパーマス層を目指していきたいですよね。
「でも、マス層を抜けるには相当な苦労が必要なのでは…?」
そんな心配も出てくることでしょう。
確かに、アッパーマス層は金融資産総額3,000万円以上からなので、非常に難しく感じるかもしれませんね。
しかし、現在の収入を増やすことができればアッパーマス層も夢ではないかもしれません。
どのような方法で現在のマス層を脱出するのか、以下に簡単にまとめましょう。
- 副業をする
- 転職する
- 投資する
- その他の方法
収入が増えることで金融資産が3,000万円に到達すれば、憧れのアッパーマス層になれます。具体的にどのようにして収入を増やすのかを解説していきましょう。
副業で収入をアップ!
副業をすることで収入を増やす方法があります。本業が副業OKの企業であれば、副業をして収入をしっかり確実に増やしていくのもいいでしょう。
今後はますます副業をする人も増えてきます。早めに始めて、他と差をつけておきましょう。
仕事によっては本業が終わった後の時間でも募集していますし、本業が始まる前に副業をこなすこともできます。
たとえば、以下のような仕事が本業の時間と被りにくいです。
- ライターをする(クラウドワークス等)
- 得意なことを商品にする(ココナラ等)
- 新聞配達
- 飲食店関係(終了後の掃除のみもある)
- コンビニエンスストアなど24時間営業のお店など
しかし、どの企業も副業OKというわけではないので、本業と合わせて副業するためには、まず副業ができる企業に就職するか転職する必要がある…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
更に、副業を始めることで時間も削られていきますし、体力的に余程自信のある方でないと続けにくくなってきます。
あなたの体力や副業に充てられる時間などを考慮して、業種を選ぶようにしましょう。
また、副業には『アンケートの回答で収入を得る』ことや、最近急激に増えてきたポイントを貯めて生活資金を稼ぐ『ポイ活』などもあり、副業と言っても多岐に渡ります。
ポイントサイトでポイントやお金を稼ぐ方法は、スキマ時間しか作りづらい主婦の方や通勤時間が長い方が特におすすめ。
仕事が終わってから副業をしたいという方は、クラウドワークスなどのクラウドソーシングサービスに登録して、記事のライティングやウェブサイト制作等を行えば更に大きな収入になりますよ。
転職して自分の価値を上げる
収入を上げる最も早い方法と言えば、転職をすることです。
現在の会社の給料が低いことでマス層から抜け出せないのなら、給料の高い会社に転職するのもひとつの方法です。
しかし、現在の会社の勤続年数が長かったり思い入れがあるようなら、なかなか転職への踏ん切りは付かないのではないでしょうか。
その場合は副業を始めるのもいいですが、副業ができる会社に勤めているとは限らない上に、現在の評価が正しく受けられているのかも疑問なところ。
「他の会社はもっと評価してくれるはず!」
「給料が高いところに転職したい!」
そうなると、他の収入を増やす方法を考える必要があります。そこで、次の項目である【投資する】について解説していきましょう。
投資する|若ければ若いほど良い!
投資することは副業や転職とは違いますので、現在勤めている会社で禁止されていることは少ないでしょう。
アッパーマス層以上の方々の中でも、投資で金融資産を増やしている方も多くいます。
「会社からの給料はそれほどでもないのに、リッチな生活しているな。」という方がいたら、もしかしたら投資で資産が多い!という可能性もあります。
投資には、以下のようなものがあります。
- FX
- 株式投資
- 投資信託
- 国債・社債
- 不動産投資
- 仮想通貨
- 金(GOLD)など
特にFXや株式投資は変動が大きいため、ハイリターンを望む方には最適です。しかし、反対にハイリスクでもあることを承知しておかなければなりません。
変動が大きいということは、大損をする可能性もあるということです。
しかし、早い時期の段階で投資は始めておくことをおすすめします。
なぜなら、複利が効くから。
投資はこういった変動の大きいものから変動の少ないものまで様々ですので、あなたに合った投資を選択するようにしましょう。
また、優秀な人ほどお金の使い方が上手です。詳しくは『【しっかり考えたい】有意義なお金の使い道11選|優秀な人は将来を見据えてお金を使っている!』の記事にて解説していますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。
その他の方法
他にも、アッパーマス層を目指す上で収入を増やす方法があります。
- 起業(独立)する
- 現在の会社に必要な資格を取って昇給を目指す
- 出世するため仕事に打ち込むなど
起業(独立)することができるだけのスキルが身についているならば、思い切って起業する方法もあります。
とはいえ、起業したからと言って必ず収入がアップするとは限りませんので、自信がある方のみおすすめの方法です。
現在勤めている会社を辞めることなく収入をアップさせるには、会社に必要な資格を取って昇給を目指すのもいいでしょう。
近年資格を持っている方は会社で重宝される傾向にあります。会社が推奨している資格があれば、昇給のために受けてみるのもおすすめです。
アッパーマス層までは浪費を減らすことも大事

アッパーマス層を目指すためにいくら収入を増やしても、支出が多ければ利益が小さくなってしまい、アッパーマス層には届かなくなってしまいます。
アッパーマス層になるためには、支出を減らすことも非常に重要です。
年収1,000万円程度だと、この状況に特に陥りやすくなります。
一般的に年収1,000万円は高収入のイメージを持たれていますよね。確かに高い収入だと思います。
しかし、そのイメージから抜け出せず、支出まで多くなってしまい、高収入を得ているはずなのに、意外とお金が残らない…。そんな状況をよく目にします。
「でも、余分な支払いはないように思えるんだけど、どこを見直せばいいの?」
そんなあなたのために、余分な支出や浪費を減らす方法を解説していきましょう。まずは、どのような項目に注意すればいいのかをまとめますね。
- 必要のないものを処分する
- 生活費を節約する
- 税金控除
上記のように支出を見直していくことで、更にアッパーマス層にまで近づいていくことが可能です。
では、もっと詳しい内容を解説していきましょう。
必要のないものを処分する
家の中には案外必要のないものがたくさんあるものです。その必要のないものを整理することから始めましょう。
必要のないものやここ10年ほど手にしていなかったものなどを処分することで、あなたにとって何が必要なのかがわかってきます。
- 服はここ1年以内に着ていないものは廃棄
- 捨てる前にメリカリ等で出品する
持っているものの中には、意外と高く売れるものがあるものです。
詳しくは『意外と高く売れるものは多くある!今すぐ金欠状態を脱する為に所持品を売ろう!』の記事を参考にしてみてください。
また、今まで必要でなかったものを管理するための費用なども必要なくなりますので、節約につながることになるのです。
必要のないものとは、家の中にある家具や小物・衣服だけではありません。
携帯電話を2台以上持っているのなら、本当に2台以上も必要なのかを考えましょう。
仕事用とプライベート用に分けているのなら仕方ありませんが、ゲーム用と電話用、電話用とメール用などで分けている場合は、1台にまとめるのもいいですね。
1台にまとめてしまうことで、余分な携帯電話料金を減らすことができますよ。
特に格安SIMを使わないのは本当に損としか言いようがありません。私は楽天モバイルを利用していますが、毎月の請求は2,000円ほど。

毎月10,000円支払っていた頃がアホらしく思えるほどです。それなのに、特に不便さは感じていません。
いや、冗談抜きで本当に誰でもできて一番の節約アイテムは格安SIMだと思っています。
生活費を節約する
毎日の生活に必要な費用を節約することも重要です。生活費には、以下のようなものがあります。
- 食費
- 消耗品費
- 通信費(固定電話・携帯電話・プロバイダーなど)
- 公共料金(水道光熱費など)
- 家賃
- 交通費(ガソリン代・通勤通学費など)など
具体的に、どのように節約していくのかをまとめていきますね。
食費の節約はお買い物をどこでするのかが節約のカギ!
食費を節約する…というと、食べる量を減らすのが最も早い方法ですが、生きている限り食事は絶対必要ですし、食べることは楽しみのひとつと言えます。
食事の量を減らすことでダイエットにはなりますが、栄養不足になったり食べられないことでストレスが溜まるなどいい事ばかりとは言えません。
では、どのようにして食費を節約するのかというと、買い物先を工夫することです。
あなたは、普段のお買い物をコンビニで済ませてはいませんか?
コンビニは全国どこにでもありますし、各コンビニで独自のポイントシステムを行っており、ポイントが貯まるメリットもあります。24時間営業しているのも魅力的ですね。
しかし、コンビニは店舗が小さいためたくさんの種類の商品を少量仕入れて販売していることから、ほぼ定価販売なので決してお得な値段で販売しているとは言えません。
その点、スーパーやディスカウントストアなどは、広い店舗内に商品を大量に仕入れて販売していますので、商品ひとつひとつがお得な値段で設定できます。
つまり、毎日のお買い物をするのなら、コンビニを避けてスーパーやディスカウントストアでお買い物をする方がお得になるのです。
消耗品費を節約するなら新商品に飛びつかないこと!
毎日の生活に必要な消耗品は、節約の仕様がないように感じますよね。
洗濯洗剤やシャンプー・リンスを減らすわけにもいきませんし、トイレットペーパーを無くしてしまうとお尻も拭けません。
消耗品はどの商品もそうですが、旧商品・新商品の入れ替わりが激しく、工夫を凝らした新しい商品も続々と登場しています。
「あ!これ新しくなってる!」
「こんな便利商品が発売された!」
といって新しい商品に飛びついていると、必要のない商品まで購入してしまいます。
特に日本人は『新発売』『期間限定』に弱いと言われており、新商品や限定品に弱いという傾向にあります。すぐに飛びついてしまっていては、お金がいくらあっても足りませんよね。
商品を購入する前に、本当に必要なものか、最後まで使い切るのかなどをよく考えてから購入するようにしましょう。
通信費(固定電話・携帯電話・プロバイダーなど)を節約しよう
携帯電話料金やプロバイダーの利用料などは、なかなか節約ができません。
特に家族がいる場合、あなたがいくら携帯電話料金を節約しようとしても、家族が節約に協力してくれるとは限りませんよね。
そんな時は、各携帯電話会社が行っているポイントシステムを利用すると上手に節約できます。
たとえば、ソフトバンクならTポイントで携帯電話料金の支払いができますし、ドコモユーザーであるなら、ドコモが発行しているクレジットカード『dカード』や『dカードGOLD』を発行すると、貯まったdポイントで携帯電話料金の支払いができます。

更にdカード・dカードGOLDならケータイ補償も付帯しているため携帯電話が修理不能(水濡れ・全損)となった時にその金額を補償してくれます。
料金から引けるポイント名 | クレジットカード・プリペイドカード | |
---|---|---|
ソフトバンク | Tポイント | ヤフーカード・ソフトバンクカード など |
ドコモ | dポイント | dカード・dカードGOLD |
au | WALLET ポイント | au WALLET プリペイドカード |
ポイントを上手に貯めていけば、毎月の携帯電話料金やプロバイダー利用料金をポイントで支払えます。これなら、節約したものと同じことになります。
しかし、利用料にも限界があり、ポイントもガッツリと貯まるわけではありませんよね。そんな時には先程もお伝えしたように、格安SIMを利用するのも大きな節約になります。
格安SIMを利用すると、大手携帯電話会社よりも年間で数千円から数万円安く済ませることができます。
携帯2台持ちをするのなら、そのうち1台は格安SIMにするのもいいでしょう。
水道光熱費などはこまめに節約!
水道光熱費は、自宅で生活していれば必ず発生する料金で、最も節約に気を付けやすい費用でもあります。
たとえば、使わない電気はこまめに消したり、水を流しっぱなしにしないなど普段から気を付けることができます。
エアコンは、扇風機やサーキュレーターなどを併用すると、かなり節約できるためおすすめな節約方法です。
節電・節水などをこまめに行っていけば、1年間でかなり節約ができますよ。
固定費を見直すときに考えてほしいことは『固定費を見直して節約!頑張らなくても毎月1万円以上節約する方法を紹介』の記事で詳しく解説しています。
家賃はクレジットカードで支払おう!
家賃を節約しようと思ったら引越しをするしかありませんが、引っ越し代でお金がかかってしまいますよね。
家賃を少しでも安く済ませたいなら、家賃をクレジットカードで支払うのが最も効果的です。
今では意外とクレジットカードで家賃が支払えるところが増えてきています。
なぜなら、家賃の滞納の心配がないから。だからこそ、クレジットカードで支払うとポイントまで獲得できてお得なのです!
家賃をクレジットカードで支払うことで、クレジットカードが取り決めている還元率でポイントが加算されます。つまり、ポイント分の家賃が安くなることと同じですね。
しかし、全ての家賃がクレジットカードで支払えるわけではありません。口座振替であったり、現金で支払わなければならない場合もありますので、その場合は他の支出の節約を頑張っていきましょう。
家賃をクレジットカードで支払う場合には、必ずポイント還元率が高いカードを利用しておきましょう。
高還元カードを持っていない、知らないという方は『還元率が高いおすすめなクレジットカードランキング|最強のクレジットカードはコレだ!』の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。
交通費を節約!ガソリンは満タンまで給油しない
通勤や通学にかかる交通費は、定期にすることで節約ができます。利用期間が長ければ長いほど定期代がお得になりますので、一工夫しておくといいですね。
また、自家用車に必要なガソリンは、満タンにせずに半分から3分の4程度給油するのがベストです。
車にかかる重量が大きければ大きいほど燃費が悪くなりますので、できるだけ車を軽くして走行する方がエコ運転になります。
また、普段それほど車に乗ることがないという方は、カーシェアリングをすることもおすすめです。
カーシェアリングなら毎年重くのしかかる車の税金もかかりませんし、維持費・駐車場代も発生しません。
カーシェアリングのお店には以下のようなものがあります。
- タイムズ カーシェア
- カレコ・カーシェアリングクラブ
- オリックス カーシェア
- dシェアなど
必要なときに必要なだけ利用することで、大きな節約が可能になりますね。
こうした毎日の節約が後に大きな成果を上げることになるのです。
「ちょっと節約したくらいじゃ変わらない…?」なんて思わずに、頑張って節約をしてアッパーマス層を目指しましょう。
その他、ガソリンスタンドでめちゃくちゃお得になるクレジットカードの活用も大いにメリットがあります。もちろん年会費無料で使えますよ。
税金控除も忘れずに!
節税も大切な節約のひとつです。税金控除の対象になるのに申請しなかったことで税金を丸々支払っていてはもったいないですよね。
控除できるものは、しっかりと申請して少しでも税金を安く済ませましょう。
税金控除の対象になっているものを以下にまとめました。
- 基礎控除(全ての方が対象)
- 医療費控除(年間10万円以上が適用)
- 各種保険料控除(生命保険料・地震保険料など)
- 雑損控除(災害・盗難などで被害を受けたときに控除)
- 寄付金控除(ふるさと納税など)
- 障害者控除
- 寡婦控除
- 勤労学生控除など
これだけたくさんの項目が税金の控除対象になるのです。対象となる項目があったら、年末調整の時や確定申告できちんと申請しましょう。
ここまでしっかりと節約しておけば、アッパーマス層にまで手が届きそうですよね。
しかし、増えた収入分を使ってしまっては意味がありません。ではどうするのかを次の項目で解説していきますね。
増えた収入分は貯金や投資に回そう!
節約や工夫をして増やした収入は、できるだけたくさん貯金に回しましょう。
「収入が増えたから贅沢しよう!」なんて考えていると、アッパーマス層になり損ねてしまいます。
裕福な方々は、節約や貯金も上手に行っているのです。
しっかりと貯金をしておくことで元金に利息が付いたり、定期的に貯金しておくことでいつの間にか多額の貯金残高になっていた!ということも起こり得ます。
「自分で定期的に貯金するのは難しいな。」という方は、各金融機関の商品に定期積金などがありますので、利用してみてくださいね。
アッパーマス層に入ることができた時に手に入るもの
アッパーマス層は金融資産が3,000万円以上ある方がなることができる階級ですので、憧れますよね。
しかし、マス層を抜け出してアッパーマス層になることでどんなメリットが得られるのかわからないと、なかなかスタートが切れないのではないでしょうか。
「苦労してアッパーマス層に上がるのだから、メリットもしっかり知っておきたい!」
そんなあなたのために、アッパーマス層になることで手に入るもの・メリットを詳しく解説しますね。
老後の安心が手に入る
現在会社で働いていても、定年になると自動的に会社を去ることになります。
その後年金で生活していく方もいれば、パートやアルバイトなどで仕事を見つけて働く方もいることでしょう。
しかし、無理をして体を壊してしまうと仕事を続けていけなくなりますし、受け取ることができる年金も年々少なくなってきているというのが現状です。
それなら、働けるうちに老後の資金も貯めておく必要がありますよね。
「でも、どのくらいの資金が必要になるんだろう?」
金融庁が2019年6月3日に発表した『高齢社会における資産形成・管理』の報告書に、老後に必要になる資金について記載がありますので、以下に抜粋してみましょう。
収入も年金給付に移行するなどで減少しているため、高齢夫婦無職世帯の平均的な姿で見ると、毎月の赤字額は約5万円となっている。
この毎月の赤字額は自身が保有する金融資産より補填することとなる。
(中略)
退職金給付制度がある企業の全体の割合は徐々に低下をしており、2018年で約80%となっている。
この割合は企業規模が小さくなるにつれて小さくなる。
(中略)
不足額約5万円が毎月発生する場合には、20 年で約 1,300 万円、30 年で約 2,000 万円の取崩しが必要になる。
なんと、年金で賄えない不足金5万円を補てんするには、30年で約2,000万円の金融資金が必要という結果になっているのです。
これが老後の2,000万円問題となっています。
つまり、金融資金が3,000万円以上のアッパーマス層であれば、老後資金の心配が減ることになりますね。
高齢になってまで生活のために重労働をするのは、非常に大変なことであり、自分だけでなくパートナーや家族にまで心配をかけてしまう恐れがあります。
できるだけ若いうちにアッパーマス層を目指しておき、老後までキープしておくのが理想と言えますね。
心に余裕ができる
そう。アッパーマス層になる、ならないに関わらず、お金に余裕ができると、心に余裕ができるのです。だからこそ、早く達成させたい!
マス層の内は毎月の収入・資産運用などをアップさせるために、体を酷使したり精神を削って節約や貯金を頑張ることでしょう。
しかし、アッパーマス層に突入する頃には資産運用の仕方・節約の仕方などを上手くできるようになっていますので、心にも体にも余裕ができます。
余裕が出てきたからと言って、毎日の生活が今までとガラリと変わってしまうのか…というと、そうでない方が多くいらっしゃいます。
というのも、苦労してアッパーマス層に到達した方々は、お金を上手に貯めたり使うことがすでに身についていますので、派手な生活を好む方は少なく、アッパーマス層を保ったまま60代に突入しているようです。
前項目でも解説しましたが、老後の資金は2,000万円必要なので、心にもお金にも余裕を持ったまま老後を迎えたいですよね。
まずはアッパーマス層を目指そう!
資産はいくらあっても邪魔になるものではありません。それどころか、心も生活も余裕が出ることで有意義な毎日を送ることができます。
あなたが年をとって働けなくなった時の心配も少なくなりますよね。
アッパーマス層を目指すことで、資産運用や節約が無駄なくできるようになっていくのもアッパーマス層を目指すメリットのひとつと言えるでしょう。
現在マス層であっても、「今後の自分を大きく成長させたい!」「余裕ある老後を迎えたい!」という方は、今からでも遅くはありません。ぜひアッパーマス層を目指してくださいね。